薔薇の交配の様子

  薔薇は古くからいろいろな種類で交配が行われ、新種が作り出されました。遺伝的に本当の意味での「純血」は非常に少ないように思います。 親から種を取って育てると、親とは違った花が咲いたり、様相が違ったりします。 これは親の親、つまり祖父や祖母、あるいはもっと古い時代に交配をした時の遺伝子が残っていて、その影響を受けたからです。
 薔薇の増やし方の一般的な方法は、台木に穂木を接ぐ「接ぎ木」です。この方法ですと、親と全く同じ花が咲きます。 より安定した「純血」にする為、もしくは違う種類の薔薇とで新品種を作ろうというときには、 交配をして種を取り、種蒔きをする「実生法」が行われています。
 交配の時期は春の一番花が咲く前の蕾を利用します。ですから5月が適期という事になります。
触るとまだ硬い感じのする、花弁が開きかける直前くらいの蕾を使います。  がく(ヒップ)部分をしっかりと持って、花弁を少し強めに左右にねじる様にすると、花弁が綺麗に一度でほとんど取れる。  花弁をとった様子。中央の赤い部分が雌しべ。まわりの黄色い部分が雄しべ。
ピンセットで、雄しべをすべて取り除く。 雄しべは冷蔵庫などで、乾燥させる。1,2日すると花粉が出てくる。
 一般的に花粉は冷蔵庫で保存すると1ヶ月くらいは持つようですが、早めに使う様にしましょう。
雄しべをすべて取り除いたらすぐに、紙でキャップをして、風で飛ばない様にしっかりと縛る。雌しべが完熟するのを待つ。 キャップをして2、3日後が、花粉をつける適期。雌しべが湿ったようになったらOKです。雄しべは採って3、4日後から花粉が出始めます。
筆を使って受粉させてもいいです。
雄しべをつけたら、再びキャップをする。交配の月日、親の薔薇の名前等、分かる様にしておきましょう。2週間ほどで実が膨らみ始めるので、キャップを取りましょう。 がくの下の部分が膨らみ始めています。
枝の途中から、新しい芽が出てきたら刈取って、養分が実に集中するようにしましょう。

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