バラを育てるポイント
*植え付け
 鉢に植える場合は、鉢底に石を敷き、培養土をいれ根を広げて、植えこみます。 接ぎ口の辺りまで土を入れます。出来たら、鉢の下から水が出るくらい水を与えます。
 庭に植え場合は、巾、深さとも40〜50cmほどの穴を掘り、 10cmほど埋め戻し、その上に肥料を混ぜた土を10cmほど入れ、 更に10cmほど土を入れて、根を四方に広げて植えつける。 接ぎ口辺りまで土を入れる。やはり水をじっくりたっぷり与える。

*水やり
鉢植えの場合、他の植物と同じで、水を与えるという事は、水分を与える事以外にも、土中に有る肥料分を水に溶け出させ、 根がが吸収しやすくなる様にする事や、土中に新しい空気を送り込むという役割も果たします。
 土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出るまで与えるのが基本です。
 庭植えの場合は、植え替えた1週から10日間以降は、ほとんど必要有りません。地中深く根が張り、茎の太いしっかりしたバラなります。 余り頻繁に水をやると根が浅くなり、貧弱で病気や乾燥にも弱いバラになってしまいます。よほど長く乾燥が続いた時に、 一株に着きバケツ1杯くらいの感覚で水をたっぷり与えるようにします。

*肥料
 バラは剪定や、切り花などで木の養分の消耗が早いので、肥料は良いバラを育てるに当たって、重要な要素になります。
 庭植えの場合は、冬の植え替え植え付けの1〜2週間前に、堆肥や有機肥料の遅効性肥料を定植場所を耕す時に混ぜます。
既に植えつけて有るものは、休眠期の12月〜2月頃までに、元肥として遅効性の有機肥料を与えましょう。 8月末から9月頭の剪定の1週間くらい前に、秋に向けての遅効性肥料を与えます。株から30cm位はなれたところに、5cm程掘り下げ肥料を与え、 再び土をかぶせます。花のシーズンが終わる6月と11月頃に、お礼肥として即効性の液体肥料を与えます。 また、育ちが良くなる4月頃からは月に1,2度、即効性の液体肥料を与えましょう。
 何年も植え替えない庭植えは、土が酸性化しやすいので、秋には苦土石灰入れて、酸性化をコントロールしましょう。
 鉢植えの場合は、水やりと同時に肥料分も流れ出るので、庭植えの物より、細かく頻繁にやる必要性があります。 遅効性の元肥の時期は庭植えの場合と同じで、植え込みや植え替えの時と、夏の剪定前1週間くらいの8月です。 育ちが良くなる4月頃からは月に1,2度、即効性の液体肥料を与えましょう。蕾がついたら肥料を与えるのを止めましょう。 肥料を抜かないと、花形が乱れます。
 基本的にバラは、肥沃な土を好むも植物です。ただ、肥料のやりすぎは、病気にもかかり易くなったり、 花を乱したりします。良いバラにするには肥料は非常に大きなポイントです。

*植替え (写真での説明が有ります。 クリックしてください)
 鉢植えは、土の消耗が早いので、基本的には毎年植え替えたが良いでしょう。休眠期の12月から2月が植え替え時期です。
まず、浅めの狩剪定をして、 枯れた根や病気の根、混んでいる根を整理します。その時に株を小さくしたければ、根や地上部の整理を思い切って小さくします。 逆にそのまま大きな株に成長させたいときは、鉢を大きくして、根の張るスペースを与えます。
 また成長途中で、白根が鉢の下からかなり伸びて来たり、鉢との大きさのバランスが悪くなってきたら、一回り大きい鉢に植え替えます。 この時期は成長期なので、枝や根を傷つけないよう注意してください。
 庭植えのものは、数年から10年くらいで植え替えをした方が良いとされています。

*剪定 (冬の剪定作業の写真入ポイントがあります。クリックしてください)
 綺麗な形や、良い花を咲かせる為、病害虫予防にも、剪定は大事な作業になります。
 夏の剪定は秋に綺麗な花を咲かせる為の準備で、8月終わりから9月初旬にやや浅めに行います。枯れた枝、木の内側に向かうふところ枝、交差した枝、 花が付かない細い枝の整理がポイントです。花を咲かせる為の養分が必要になるので、なるべく健康な5枚葉は多く残すようにしましょう。
 冬の剪定は休眠期の12月から2月までですが、芽が動き出す前の2月が分かりやすく適期です。夏の剪定とは大きく意味合いが違い、 今年一年、更に数年先を見越して、その薔薇をどういう形にするかの意味合いが強く、非常に重要な作業です。枯れた枝、病害虫のついた枝、 5、6mm以下の細い枝、太くても隋が大きく身の締りの無い枝、ふところ枝、交差した枝を切り込みます。
浅く枝を長く残すと、 花が多めで小ぶりになり、枝の2/3くらいまで深く刈り込むと、花の数は少なく大きくなります。両者の中間もあります。 一般には中間が多く使われているようです。
 5月から6月にかけて根元あたりから出てくるシュートの処理花が終わった後は、 5枚葉を一つ付けて枝を切り落としたり、 蕾のつかない枝(ブラインド)の処理や、 しっかりした枝に養分を集中させる 芽かきなども、 剪定の一つかもしれません。
 枝の切り方としては、株の外側に向いた芽や葉の上、5mmくらいのところで、芽側から斜め下に切り落とすのが基本です。 ブラインド、ふところ枝、枯れた枝は枝元から切ります。

*整枝(写真での説明が有ります。クリックしてください)
 薔薇が生長してくると、イメージしていた樹形に成らなかったり、全体のバランスが悪く成って来たりは、よくある事です。 木や竹のヘラやヒモやロープを使って、枝と枝との間を広げたり狭めたりして、整枝をしましょう。
 整枝は、一年中出来ますが、生長期は他の枝や葉が邪魔になったり、傷つけたり、整枝した所から、いびつな形に成ったりしやすいので、動きの少ない休眠期の間に行う方が良いと思います。


*摘蕾(テキライ) (写真での説明が有ります。クリックしてください)
 ハイブリット・ティー種は一つに枝に一つの花を咲かせて楽しむ種類です。
一つの枝に複数の蕾(副蕾)が付く事がよく有ります。良い花を咲かせる為に一つのしっかりした蕾に養分を集中させます。 真中のしっかりした蕾以外は取り除きます。枝の途中から出た蕾も同じように取り除きます。
ハイブリット・ティー種の特別な作業になります。

*マルチング
稲わらやピートモスなどの有機質のもので、植えこんだ回りを覆うことをいいます。

 冬は乾燥や、霜柱による土中から土上への水分の逆流を防ぎ、梅雨時は、泥の跳ね上がりから来る病気の予防に成り、夏は暑さによる水分の蒸発を防ぎます。
 鉢植えも庭植えもマルチングをお薦めします。

病害虫予防
 しっかりとした植物はバラに限らず、少々の病気や害虫には負けません。病害虫に負けない健康なバラに育てる事が一番のポイント。
 株で購入する時に、元気のいい病気の無い物を選び、日々はしっかりとお日様に当てる事。二つ目に、病原菌の無いバラに合った土を作り、 水と肥料はやり過ぎない事。 三つ目に、風通しを良くして枯れた枝などはこまめに取り除く事。
 とは言っても、薔薇を育てることは、病害虫との根競べの様に感じます。病害虫に被害にあったら、被害箇所を早めに刈り取り、 症状に合わせた薬品で処置をするなどの方法を取ります。 薬品を使いたくない場合は、コマメにチェックしましょう。
 薔薇に危害を加える害虫としては、あぶら虫、葉だに、かみきり虫、こがね虫、バラクキ蜂などです。
 薔薇がかかる病気としては、うどんこ病、 黒点病、立ち枯れ病、灰色かび病、根頭癌腫病などがあります。



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