「抽出方法」


 各々の植物によって精油を取り出す部位は違います。また、その抽出方法も違います。 これは、各々の精油に含まれる成分が、水に溶けやすいかそうでないのか、熱 には弱いのか強いのか等の理由によるものです。
 実際に精油を使うにあたって、抽出方法は特にに関係有りませんが、 抽出方法によって、その精油の持つ特徴や傾向をつかみ易いです。

●水蒸気蒸留法
 もっともポピュラーな抽出方法で、精油の抽出法の中では一番多くの精油にこの方法が使われています。
 原料の葉や花や茎などを入れた蒸留釜に、蒸気をあて熱して気化させます。その蒸気を集めて冷却すると液体になり、比重の違いから油分と水分に別れます。
 この油分が精油となります。水分がフローラルウォーター(芳香蒸留水)となり、 化粧水などに使われています。
 この方法で抽出されたものは、過熱により科学変化が起き、成分にも多少の変化が起きる。

●圧搾法
 圧搾というとおり、搾り出す方法です。 オレンジ、レモン、ベルガモットといった柑橘系の果皮を潰して搾り出した原液から、精油を取り出します。
 水蒸気蒸留法のように、熱を使わず低温のまま抽出できるので、 科学変化が起こらず、自然の香りが保ちやすいのがこの方法の利点です。 逆に不純物や変質しやすい成分が多くなることから、 品質の劣化が他の抽出法に比べると早くなるのが難点です。
 この方法で抽出された精油の保管期間が半年と言うのは、ここから来ています。

●溶剤抽出法
 ジャスミンやローズなどデリケートな香りの成分はこの方法で抽出します。
 石油エーテル、ベンゼンなどの揮発性溶剤に花の芳香成分を溶かしこんで、  低温で溶剤を揮発させます。難膏状の固形物が残り、これをコンクリートと読んでいます。 このコンクリートに再びアルコールを加えて香気を移行させ、 最終的にはアブソリュートと呼ばれる精油が出来あがります。

 他にも油脂吸着法という抽出方法が有りますが、溶剤摘出法が出てきてからは、 ほとんど使われていません。

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