薔薇の主な害虫

 色んな植物の中でも、薔薇は特に病害虫におかされやすい植物です。
害虫を理解して、対応していきましょう。
代表的な薔薇の害虫
害虫名 主な特徴や症状 時期 防除方法
アブラムシ 成虫は2、3mmの緑色。繁殖力が旺盛なので、一気に増える。 主に新芽や蕾から養分を吸収するため、芽や蕾が萎縮して生長が損なわれます。  一年中
(特に4月〜11月)
 数が少ない内に手でつぶす事も出来ますが、増えはじめたら手におえないので、 スミオチン、マラソンなどで防除。
チュウレンジバチ 腹部がオレンジ色なのが特徴で1cmほどの大きさ。 若い茎に傷をつけて産卵する。茎に2cmほどの縦の傷があれば、産卵しています。切り取りましょう。
 幼虫に成ると、たちまちに葉を食べつくしてしまいます。
 5月〜10月 孵化して間もなくの幼虫は、比較的まとまっているので捕殺する。 成虫には、スミオチン、マラソンを散布する。
ホソオビアシブトクチバチ 幼虫の害食の被害が大きい。最初は黒くて1cmくらいで、1箇所に集まっているが、成長していくと、葉裏で過ごして、夜になると新芽や若葉を根こそぎ害食する。次々に発生してい来るので、しっかりした駆除が必要。 6月〜11月 オルトラン、スミオチン、ランネートの散布。
ハダニ オレンジや緑色の1mm満たない小さな虫。見つけにくいので注意が必要。 葉裏について樹液を吸うため、葉がクモの巣で覆われたようになり、落葉してしまう。 成長が早いので、なるべく早い段階で処分するしないと、株が駄目になることも有る。 5月〜10月 水をかけて吹き飛ばす。マラソン、オサダンなど散布する。 薬に抵抗性を持ちやすいので、薬品をかえて防除する。
コガネムシ 成虫は1.5〜2cmほどの、金属的な光沢の有る虫。 行動範囲が広く、何処からでも飛んできて、蕾や花弁、葉などを害食する。
 幼虫は土の中で根を害食する。
5月〜10月 カルホスなど散布する。農薬に対して抵抗力があるので、朝動きの鈍いうちに捕殺する。
幼虫は夏場に、スミオチンを根元に散布して防除する。
ゾウムシ その名の通り、象の様に鼻が長く見える黒い虫。新芽の先や蕾に産卵して枯らし、 地上に落ちた物を幼虫が食べる。 4、5月  枯れた芽や蕾が有ったら、地面に落とさないで早めに処分する。 スミオチン、マラソンなどを散布する。
カイガラムシ  羽も足も無く、茎にカイガラのように白くくっついて寄生します。樹液を吸って株を弱体化させます。 弱った株や老体化した株に発生しやすいといわれている。 一年中 かなりしっかりくっついているので、ブラシなどでこすり落とす。カルホスなど。 冬場は石灰硫黄合剤の7、8倍で駆除する。
他にも、ヨトウ蛾、カミキリムシ、バラキリバチ、などなど、薔薇は本当に多くの害虫の的になります。 こまめに見て、被害を最小限度にとどめましょう。
農薬の散布の方法としては、多過ぎず少な過ぎず、病状と薬品に有った濃度で使いましょう。
薬剤散布の注意点として、
・お天気の良い時、気温の高い日中などに散布すると、薬害を起こす事が有る。
・浴びたり、吸い込ま無い様、眼鏡、マスク、手袋などをしましょう。
・風上から散布する。
・特に葉の裏にかかるように注意する。
・散布は、日中は避け出来るだけ朝、出来なければ夕方やる様にしましょう。
・害虫に耐性を持たせないように、幾つか物を交互に散布する様にしましょう。

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